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お薬は無くては困るものです。救われる事も沢山あります。
皮膚のかゆみがあっという間に止まるのはありがたいもの。
犬猫たちを楽にしてあげる事が出来ます。
でも、それで治ったと安心してしまうのは少し違うように思えます。

お薬はとても助かるありがたい存在。
でも、頼り過ぎないように気をつけないと。と思います。



諸刃の剣

薬は、諸刃の剣といわれます。

『目的を果たしてくれる面』と『体へ負担をかける面』がワンセットです。
予防の為に使われる薬も例外ではありません。

薬は役目を終えると肝臓で無毒化され腎臓で濾過されて排泄されます。

お薬を使えば使うほど
肝臓も腎臓もいっぱい働くという事になります。

また生体本来のシステムにも狂いが生じる事もあります。

現代の犬猫には、予防に沢山のお薬が使われています。
伝染病やフィラリア、ノミやダニから犬猫たちを守り、
私たちと犬猫たちの生活を守る為のお薬ともいえます。

お薬は良い面とそうでない面を持ち合わせています。


症状を抑える薬

お薬は体調が悪い時に飲んだり塗ったり。
 それで、症状が治まると・・・・治ったと思います。

正確にいうのなら、それは症状がなくなったという事。

 犬猫たちに多い皮膚トラブル。
皮膚の炎症を抑え、かゆみを抑え、雑菌を殺す為にお薬を使用し
それにより症状が抑えられ不快が軽減し、
犬猫たちをかゆみのストレスから解放してあげることが出来ます。

 でも、また繰り返す。
お薬は体を治しているのではなく、
目の前の症状を軽減する事が目的だからです。

お薬の批判とか使うなというお話ではありません。
お薬はすべてを解決するものではなくて、
辛い症状を抑えてくれたり軽減してくれるものだという事です。

獣医さんも同じだと思います。
獣医さんは悪い所を取り除いたり薬を処方してくれますが、
体を戻してるのではなく
症状を抑えているというのが適切なように思えます。 


体を治すのは.....

体を元に戻すのが、お薬でも獣医さんでもなければ・・・・
治すのは誰か?

本当の意味で体を戻すのは本人ではないかと思います。

獣医さんも薬も体を戻すためのお手伝いにすぎません。

がんになり獣医さんに手術してもらって、お薬で危機を脱出しても、

体を支え元に戻すために必要なものがなければ・・・
戻したくても戻れない。

がんを生み出した体から生み出さない体へシフトしなければ・・・
再発・転移と繰り返してしまうかもしれません。


家族として....

人にも犬にも猫にも元に戻ろうとする力が備わっています。
私たち家族は、その力が充分に発揮でき回復できるように
お手伝いが出来ます。

そのはじめの一歩は、病気を招いてしまった原因を探りながら、
食事や生活環境など犬猫達を取り巻くものを見直し、
同じ苦しみを招かないように・・・・
より良い食事や環境を考えて整えてあげる事だと考えます。

犬猫たちには家族に与えられるものがすべてです。
病気になる前と何も変わらなければ、
犬猫たちが体を戻したくても何も変わる事は出来ないのかもしれません。

体を戻すのは、獣医さんでもお薬でもないと位置付けると
私たち家族が取り組む方向性も見えてくるような気がします。



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